木造建物の耐震強度について建築基準法では定期的に改正され接合方法とは

木造建物を地震に強くするには壁の
強度を強くするだけでは不十分です。
その理由を詳しく説明します。

 

木造住宅の耐震強度は大地震が起きるたびに
随時改正が行われてきました。

 

その主な改正点としては、
壁や基礎の強化をすることで
建物を地震に対して強くすることです。

 

 

ですが意外と知られていない事が、
柱や筋交いの接合強度になります。

 

建物の壁強度を強くすれば、
建物全体が地震の揺れを補う
バランスのとれた強度が必要になります。

 

実際に壁強度を強くすると柱の付け根には
大きな引き抜きの力が発生するので
同時に補強をする必要があるのです。

 

そしてその引き抜き強度について、
耐震に関するデータが少ない2000年以前は
ほとんど重要視されていませんでした。

 

 

ところが1995年の兵庫県南部沖地震
(死亡者数6434名)で崩壊した建物より、
壁や基礎強化と同様に接合部の
引き抜き強化が大切なことが解りました。

 

2000年の建築基準法改正以降に
建てられた建物にはその基準が適応され
建てられておりますが、それ以前に
建てられた建物には規制がまだなかったので
接合部を補強金物で補強してある建物と
していない建物が存在します。

 

この違いは同じ壁の強度があっても
倒壊の危険性があるということです。

 

 

ですがこの接合部補強は壁の補強と
同時に行うことで簡単に
取り付けることが出来るので
リフォーム工事と同時に
取り付けることをお勧めします。

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