高齢者や子供にも解る旭化成建材の杭工事データ偽装の問題点!

全国で明らかになった
旭化成建材の杭工事データ偽装
起った原因について考えてみたいと思います。

旭化成建材が起こした杭工事の
データ偽装の被害が
全国的で発覚しています。

 

そもそも
杭打ち工事基礎工事
何が違うのでしょうか?
どのような建物に
杭打ち工事がされているのでしょうか。

 

・杭打ち工事

3階以上の重量建物です。
鉄筋コンクリート構造や鉄骨構造建物などの
建物の自重が表層の地盤では、
維持する体力が足りません。

 

ですので、地下深くの
レキ層という堅い支持地盤まで穴を掘って
建物を支える目的で直径50cm~100cm程度の
鉄筋コンクリート製の杭を成型します。

 

・基礎工事
基礎工事は、建物の規模や構造には関係なく
全ての建物で鉄筋コンクリート構造にて
造られています。

 

重量建物であれば杭の上に施工され、
木造などの軽量建物であれば
表層の支持地盤面に造られます。

 

今回問題になっている杭工事データ偽装も
問題はここ最近に行われたのでしょうか。
それとも以前よりデータ偽装は
当たり前のようにされていたのでしょうか。

現場施工の杭打ち工事でも、
種類が何とおりかあります。

 

現場で穴を掘ったあとに

  1. 現場で鉄筋と生コンクリートを
    流し込んで造る現場打ち杭。

    工場で事前に製造された杭を現場で

  2. 打ち込んでセメントペーストで
    固める杭の大きく2つに分類されます。

 

どちらも工法の違いはあっても
適正な施工をすれば建物を支える杭となります。

 

ですがそこには施工上の特性によって
支持地盤の深さが設計計画の時と
実際に工事をする時とで
違いが発生する場合があるのです。

 

この現象はどんな杭工事でも
可能性があり、事前に想定し、
もし予定より支持地盤が深い場合には
その深さに対応できる長さ
杭工事を施工することになるのです。

 

ですが今回の旭化成建材が起こした事件では、
深さが足りないことが解っていながら
足りない状態で杭工事を
大量生産してしまったということです。

 

私も今から35年ほど前、
現場施工の杭打ち工事会社で
1年間働いた経験があります。

 

杭が支持地盤に達しているかの確認は
施工管理者(元請)が必ず行います。

 

杭工事の施工業者の判断だけで、
支持地盤の確認をせずに工事を
進めることは出来ないのです。

 

テレビのニュースを見ていると、
杭工事会社(下請け)だけの責任のような
報道がされていますが、
問題は大元の施工管理者
知っていたということです。

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