ビルやマンションの鉄筋コンクリートのクラックとその外装改修方法とは!
鉄筋コンクリート建物の防水性能を
維持する為にはクラックの特性と適正な外装リフォーム方法
知る事が大切なので詳しく説明します。
鉄筋コンクリート建物は
様々な原因によりクラック
(ひび割れ)が発生しています。
ではどのような外壁の箇所に
どのような原因でクラックが
入るのでしょうか?
実はそのクラックの状態によっても
処理方法が異なるので注意が必要です。
・モルタル塗り部分
コンクリートは表面的には平らな上に
仕上げ塗装などがしてあるように見えますが、
実際にはコンクリート打設された後の
表面の凹凸部を平滑にする為に
モルタルなどが塗られています。
その接着部が剥離すると表面的には
クラックとなり雨水が躯体に浸み込みます。
・開口部周り
窓開口周りに入るクラックは
建物自重や地震の揺れなどによる影響で
左右上下に建物が受ける圧力により
発生するせん断クラックです。
特性としては開口部角から
ナナメ方向に発生します。
このせん断クラックは梁の端部などにも
発生しますが、外壁の窓周りに入るクラックは
窓サッシで受けた雨水が流れ込むので
雨漏りの原因となる可能性があります。
・カブリ不足
カブリとは鉄筋外側から外壁までの
間隔で鉄筋から外部までの
コンクリートの厚みになります。
このカブリの厚さは建築基準法で
明確に決められており
壁:30mm以上
柱梁:40mm以上
となっています。
打ち放しの場合(外壁にタイル貼りは
モルタル塗りが無い場合)は
更に+20mmとなっています。
このカブリ寸法が不足すると
その部分にクラックが発生し、
雨水の侵入により鉄筋が錆びて
躯体の劣化を起こします。
クラックが発生する原因は様々あり
ここで上げた3つだけではありません。
経過年数を経た建物を見る際は
建築の経験や正しい知識がないと
原因の判断やリフォームの対処方法を
誤ることになるので注意が必要です。
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