RCのコンクリート躯体内部にある隙間が耐水性能と防水性能を低下させる理由!
鉄筋コンクリート建物を造る際、
躯体内部に隙間が発生し躯体の耐水性能を
低下させている場合があり
外装リフォームで修復する方法について
鉄筋コンクリート建物の躯体を造る際には
型枠と鉄筋を組み立ててその内部に
コンクリートを打ち込み
鉄筋コンクリート建物が造られます。
実際の作業現場では
コンクリート打設作業で
多くの鉄筋が組まれた型枠内に
コンクリートを打ち込みます。
密に正確な打ち込みをするには
様々な工夫と技術が必教になります。
中には経験の浅い現場監督や
職人さんにより重要な箇所が
見落とされてしまう場合もあります。
鉄筋コンクリートは、圧縮力に強い
コンクリートと、引っ張り力に強い
鉄筋がバランス良く一体となって強度が
高い建物になります。
ですが実際のコンクリート打設現場では
様々な要因でその品質を
保つことがとても難しいのです。
・鉄筋量の多い部分の
コンクリート砂利の詰まり現象
鉄筋と鉄筋の間隔は
コンクリート骨材(砂利)
の大きさより幅広くする必要があります。
通常では砂利サイズ20mmに対して
鉄筋間隔は最低30mmと決められています。
しかし配筋量が設計上多く間隔が
狭くなったり、砂利サイズが少し
大きかったりすると砂利が目詰まりし
壁内部が空間になったり
隙間が発生したりします。
・コンクリートの分離
建物の階高は2.8~3.0m程度あり、
コンクリート打設には本来の施工基準だと
打ち込み位置より50cm以上の
上部からコンクリートを落下させては
いけないことになっています。
その為、打設時には打設用の
配管ホースを空間のある柱などに
入れて低い位置から
コンクリート打設を行うことが
正しい施工になるのです。
しかし柱から離れた部分や鉄筋量が
多い部分などでどうしても上部から
落とし込まなければならない場合には
コンクリート分離が発生し、
骨材(砂利)モルタルがわかれてしまい、
部分的な強度不足や耐水性能の
低下を起こしてしまいます。
・吹き出し部の振動不足
コンクリート打設時には
バイブレーターという
振動機器を使ってコンクリートに
振動を与えて隅ずみまでコンクリートが
入るように施工をします。
ですが吹き出し開口部やコンクリート圧力が
大きい部分には振動を与えられずに
蜜実にコンクリートが造られていない
ケースがあります。
すると内部に隙間が生じたりコンクリートの
耐水性能が低下する可能性があるので、
防水モルタルや無収縮モルタルで
隙間をしっかりと埋めるなどのリフォーム
補修処理が必要になります。
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