ALC(旭化成へーベル)建物の外壁で傷みやすい箇所の防水対策はコレ!
鉄骨ALC構造建物の外装メンテナンスリフォームでの
注意点について詳しく説明します。
ALC建物はRC建物に比べると地震で
揺れやすいという特徴があります。
逆に言うと柔軟性が高いともいえるでしょう。
そこでALC建物の外装リフォームする場合には、
その建物の特性から傷みやすい原因や
その箇所を事前に知っておく必要があります。
建物の構造体は「引っ張りに強い力」と
「圧縮に強い力」の両方の特性を
生かした素材から造られています。
・鉄筋コンクリートであれば、コンクリートと鉄筋
・鉄骨ALC建物であれば、鉄骨とALCパネル
どちらかといえば鉄骨ALC建物の方が
粘りがあり柔軟性が高いといえます。
しかし建物の外装建材の中でもタイルに
関していうと、タイル素材と貼り付け接着力が
その揺れや緩衝に対応しきれないという
現実もあります。
揺れや緩衝に対応できない外装素材は
経年により浮きや剥離が発生し場合によっては
剥がれ落ちてしまう場合もあります。
そこで外壁の点検やリフォーム工事を
する場合には、見た目の異常が無くても
タイルと躯体に浮きや剥離現象が
出ていないかなどの打診調査を行い、
万が一浮きが発生しているようであれば
合わせて部分的な貼り替え補修工事を
する必要があります。
とくに注意が必要な箇所としてはALCパネルの
外壁のジョイントにあたる目地部分になります。
外壁のタイル貼りは目地間隔があらかじめ
決められていますので、目地割り付け上
やむを得ず目地上にタイルがまたがって
貼られている場合があり、
外装目地部での動きで浮きや割れが
発生していることがあります。
ALC目地上には基本的には防水シーリング目地を
設けるので、万が一タイルがまたがって
貼らざるを得ない場合には誘発的な目地を
設置する必要があります。
それにより浮きや割れを事前に防ぐことができます。
このようにALC建物は揺れやすいという
特徴があるがゆえに、
外装仕上げ材料に関しても
建物の揺れの影響を受けにくい仕上げや
防水性を維持する改修リフォーム
が必要になります。
外装の点検やリフォームをする前に
専門知識のある建築士などに相談するとよいでしょう。
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