陸屋根防水改修をする際に防水端末とアルミ笠木にやってはダメな施工とは!

陸屋根の防水リフォームをする場合の
屋上防水の端末処理とアルミ笠木の
納まりの注意点について詳しく説明します。

鉄骨ALC建物やRC建物の雨漏りでは、
その原因として立上り端末部
アルミ笠木まわりが関係している場合が
とても多いです。

 

建物の構造や築年数や防水工法の違いにも
よりますが、防水の立上り端末には
アルミ笠木が設置されている建物があります。

 

このアルミ笠木は防水立上り端末部に
直接雨が掛からないように被せてあり
カサの役割をしています。

 

そして防水の端末部も密着性の確保と
剥離防止の目的からフラットバー金物
固定がされているので、直接雨掛かりをしても
雨が侵入しない構造になっています。

 

では何故さらにアルミ笠木の設置が
必要になるのでしょうか?

 

それは、建物の防水構造として、一次防水と
二次防水というダブル防水構造
することで建物の防水性能を担保することを
目的としているからです。

つまりアルミ笠木を設置することで
防水リフォームの安全性を上げている
ことになるのです。

 

ですが実際には鉄骨ALC建物やRC建物の
アルミ笠木周辺からの雨漏りが
起きるケースが多いです。

 

それはアルミ笠木の設置方法や躯体取り合いの
納まりに適正な処理がされていない事が
原因になっています。

 

・原因その1
立上りパラペットとアルミ笠木の
設置高さが合っていない為、パラペット天端が
十分に笠木にのみ込んでおらす、
笠木のカブリが浅い場合がある。

 

適正なカブリ寸法としては30~40mm以上
必要でそれ以下だと雨が吹き込む可能性がある。

 

・原因その2
立上りパラペットの巾とアルミ笠木の巾が
合っていない場合があり、パラペット立上り内壁と
アルミ笠木の間隔が広過ぎる場合がある。

 

適正な寸法としては15~20ミリ程度
適正でそれ以上広くなると雨が
吹き込む可能性がある。

 

・原因その3
アルミ笠木のジョイントの納まりで、
通常は溝付(リブ)裏板ジョイントプレートを
設置しオープンジョイント工法
適正な施工になります。

以上のようにアルミ笠木の適正な設置が
されていない場合には、防水リフォーム工事の
際に適正な状態に戻して防水工事を
することが大切です。

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