RCコンクリートのクラックの原因は建築工期と工法違いで発生する理由とは!
RC建物の外壁に入るひび割れの原因に
ついて詳しく解説します。
鉄筋コンクリート建物は他の建物と
大きく違う点があります。
それは工場で造られた建材類を組み立てて
構造体が造られるのではなく、
型枠と鉄筋を組立てその中に生コンクリートを
打ち込んだ構造建物が現場で造られます。
型枠内に生コンクリートを流し込んだ
初期の段階ではまだ完全な強度の構造体に
なっておらす、適正な養生期間を経て
初めて設計基準強度となるのです。
つまり現場の施工方法や養生方法によって
品質にも大きな違いがでます。
具体的に鉄筋コンクリート構造の養生とは
型枠の取外しの保存期間になります。
型枠の最少保存期間はコンクリートの
材齢期間とコンクリート強度に
より決められており、型枠の部位ごとに
定められています。
その中でも初期段階で枠の解体をする
せき板(壁型枠)に関しては
・コンクリートの圧縮強度が5ニュートン/mm2以上
・コンクリートの材齢期間は存置期間中の平均気温により
20℃以上なら4日間
10℃以上20℃未満なら6日
5℃以上10℃未満なら8日
と決められており、
そのどちらかの条件を満たせば壁型枠の
解体をすることが出来ます。
実際には少しでも工期を短縮する為に一般的には、
コンクリート強度5ニュートン/mm2
を確認してせき板(壁型枠)解体作業を
進めるようになります。
そして次に型枠解体をしてもいい箇所は
スラブ下と梁下となり、コンクリートの
設計基準強度の100%以上が
確認されるまでとなります。
これが基本的な型枠支保工の保存期間になります。
ですがそこには現場での品質管理上の
コンプライアンスがあります。
「※原則として支柱の盛り替えは行わない」
という記述があります。
実際の工事現場においてこの原則が
どこまで守られているのかが問題で、
全ての現場で完全にこの原則が
守られているとは限りません。
結果としては早期の強度不足時の解体が
原因でコンクリート構造にクラックが入る
直接の原因になることもあります。
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