鉄筋コンクリートや鉄骨建物のウレタン防水の端末補強クロス3つの盲点!
端末部の補強クロス
屋上ウレタン防水端末の補強クロスの
もう一つの目的について詳しく解説します。
鉄筋コンクリート建物や鉄骨建物の
陸屋根防水メンテナンスリフォームで
多く利用されているウレタン塗膜防水の
種類は大きく分けると
・密着工法(X-2工法)
・通気緩衝工法(X-1工法)
に分類されます。
この二つの工法の違い
密着工法は下地と完全密着防水
通気緩衝工法は下地と半密着防水
で、通気緩衝工法は下地からの湿気を外部に逃がす、
通気の機能があります。
ただしこの通気をする部分は平場面で、
立上り部分は密着工法をします。
通気緩衝工法の施工手順としては、
床絶縁シートの後に端末部に
立上り補強クロスを入れます。
補強クロスの役割り
そして端末立上り部の補強クロスの
もう一つの役割として
・絶縁シートの端末のメクレ上り防止と
下地との密着性
(絶縁シートを押える役目)
・絶縁工法部と密着工法部の接続性
平場の絶縁シートは完全に下地に密着をしていないので、
どうしても端末部は浮きやすくなります。
そこで補強クロスを入れることで
密着性と浮き防止をしています。
防水表面は極力凹凸を無くし平滑に
仕上げることが大切で、下地の浮きや
密着不足による不陸不足も水たまりの原因となり、
結果的には防水層の劣化を早めることになります。
長期的な維持管理
防水は長期的な持ちや維持管理をすることを
考える必要があります。
弱い部分から劣化が始まったり
雨漏りの原因になったりします。
その為、表面に塗る防水素材も大切ですが、
長年にわたって起こる躯体や下地の劣化や
傷みの状態などの点検も同時に行い、
防水リフォームと併せて修復工事をすることが
建物全体の防水性能を保つ秘訣となります。
10~20年に一度、防水リフォームも含む
外装リフォームを行う際には、建物全体の
専門知識のあるリフォーム会社や建築士などに
相談するとよいでしょう。
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