新築時における建物工期と建物の経年劣化と雨漏りする外装工事の盲点とは!
建物工期と建物の経年劣化の関係について
詳しく解説します。
建物を建てる際は、建物の規模や構造種類に
よって完成までの工期に違いがあります。
一般的には設計者が計画段階で建物の規模に
応じて適正な工期を設定します。
その工期は施工者が決定し工事計画段階でも
さらに検討され契約書にも記載されます。
当然工事期間内に建物が完成しなければ
契約違反となり、遅延せざるを得ない正当な
事由がなければ契約違反となります。
そのため施工者は工事着手から完成までの
工事工程を綿密に計画し、正確な工程表を作ります。
その工程表にはクリティカルパスと呼ばれる、
工事を進める上で最短距離で進めるような
計画がされています。
ところが鉄筋コンクリート建物や鉄骨建物の
ように規模の大きな建物は、工事期間が長く
工事に関わる職方の数も多いので予定通りに
工事が進まない場合もあります。
全体工期の中でも特に工事が遅れがちに
なるのが躯体工事です。
構造躯体工事は屋外での作業になるので
天候に左右されやすいということと、
1フロアーごとの工事になる為、
狭いスペースで多くの職人さんが
作業を順序良く行わなければスムーズに
工事が進まないからです。
職方さんが効率良く作業をするには
少ない人数で作業をした方がよいのですが、
工事を管理する側からすると工事が遅れることなく
工期の短縮をしたいので、相反する側面を
埋めながら適切に工事を進める必要があります。
実際の建築工事では、適正な工期が十分にある場合と、
明らかに工期が短い場合があります。
その理由としてよくあることに、施主(注文者)
の都合によるものがあります。
それは完成後の利用開始日が決められているので、
計画段階での遅れがあっても完成日をずらす
訳にはいかないからです。
私は建築士として多くの建物を建てたり
施工管理をしたりしてきました。
リフォームを必要としている様々な建物を見ると、
建物の工期による影響が劣化に関係している建物と、
適正な工期で工事を進めて建てられた建物を
判断することができます。
築後10年を経過後に建物の点検や
メンテナンスリフォームをする場合は、
建築知識が豊富な建築士に相談することをお勧めします。
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