工事内容だけではなく単価や金額などのリフォーム履歴が大切な理由とは?
現在までのリフォーム履歴が
大切な理由とは?
リフォームの現場を見るときには、
現在の状態をしっかりと見ることは当然ですが、
私が一番知りたいことは、
今までにどのようなリフォーム経過が
あったか、になります。
建物は内装・外装問わずそれなりの定期的な
メンテナンスをされていることと思いますが、
どのようなリフォーム履歴を経て
現在の状態になっているのかがとても重要です。
築年数は建物の生年月日にあたります。
リフォーム履歴はカルテのようなものだと考えます。
ただし
今までのリフォームを一つの会社にすべて
お願いしているのであれば、
その会社に工事履歴が残してある場合もありますが、
意外とそういうケースは少ないのかもしれません。
つまり住まいのカルテ(履歴)は、
自分で管理する必要があるということになります。
では何故
リフォーム履歴がそこまで
大切なのでしょうか?
リフォーム工事をする際に、
改めて建物をリフォーム会社さんに
診てもらう訳ですから問題無いような気がしますが、
みなさんこんな経験はありませんか。
「同じ工事の見積もり依頼をしたにも関わらず、
金額だけでなく工事内容までが違う」ということ。
この手の話は
私達がよくお客さまから聞く話ですが、
たまたまなのでしょうか?
私が実際に数多くの建物を見させて頂きますと、
今までの工事履歴や経過が不明なほど
施工方法の選択が難しくなるのがほとんどです。
つまり工事方法の選択肢が増えてしまうのです。
お客様が明確な工事内容を
明示されていれば良いのですが、
なかなかそうもいきません。
「この部分をこのように直したい」とリフォームの
結果は伝えたとしても、
その方法は解らないからリフォーム会社の
判断になる訳です。
そこで、その建物に関する出来るだけの
情報が必要になるのです。
それがわかれば余分なコストが削減できる
かもしれません。
「この辺が心配でしたので、
しっかりめに見ておきました」と、
リフォーム業者に言われたことがあったとして、
一見普通のお話しのように思いますが、
もし必要がない調査だとすれば、
それは「コスト」に他なりません。
今までのリフォーム履歴を明確にしておくことは、
リフォームを成功させるだけではなく
必要な箇所のみをリフォームするためにも
大事なことです。
私は建築の専門家として、
自らの技術と知識で建物をどのように見て
判断するだけではなく、
建物の所有者さんの知っている
多くの情報を合わせて初めて、
良いリフォームが出来ると考えています。
これからも是非多くの皆様に
リフォームのこと良く知り、
自分の住まいを良く知り、
絶対成功するリフォームを
お手伝いしていきたいと思います。
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