ビル・マンションの外壁仕上げ材料の剥離は躯体劣化の衝撃の事実とは!
外壁リフォーム工事をする場合の外壁の
仕上げ材料の剥離対策について
詳しく説明します。
外装メンテナンスリフォームをする場合
① 表面的な仕上げ塗装の塗り替え
② タイルやモルタルが浮いている場合の
貼り替えや塗り替え
③ 下地や躯体の劣化に伴う躯体補修
上記の3つの程度に分類されますが、
① ⇒ ② ⇒ ③ に進むにつれて
建物の状態が悪化していることになります。
① と②は一般的な
外装メンテンンスリフォームで行う作業です。
ところが③の躯体自体に劣化が
進行している場合には、
表層の塗装やタイルなどを塗り替えたり
貼り替えたりしても
内部の躯体の高度が低下しているので
下地躯体から剥離し外壁が剥落します。
ではその処理方法について説明します。
施工方法としては
何故躯体自体が
劣化をしたかの原因によって
リフォーム処理方法が変わります。
① クラックやカブリ不足などからの
漏水による鉄筋のサビからくる爆裂
⇒爆裂している躯体を斫り取って
鉄筋の錆落としと防錆処理の上、
モルタル塗り施工
このケースでは部分的な場合が
多いので外壁全体に
マーキング調査を行います。
② 下塗りモルタル又は
調整材の浮きや劣化による浮き
⇒浮いている下地モルタル等を、
他の健全な部分をダイヤモンドカッター
などで縁切りをした上で
下地処理+モルタル塗りとします。
このケースでは躯体自体が
コンクリートなどの分離現象により
接着力が低下している場合があり
その際は③の処理をお勧めします。
※コンクリートの分離現象とは
コンクリート打設の際に鉄筋などに
当たった衝撃で、
コンクリート素材の
砂・セメント・砂利の
配合バランスが乱れる現象を言う。
③ 下地躯体が何らかの原因により
強度低下し劣化している状態で原因としては、
・隣接家の火災など延焼による劣化
・素地仕上げ外壁で酸性雨や
太陽の紫外線の影響による中性劣化
・新築時のコンクリートの温度補正や
配合不良や打設時の分離による影響
⇒外壁全体を、特殊な工法で
剥離を抑える処理が必要になります。
このケースはまれですが、
気付かずに①や②の状態と
判断をしてしまうと、
躯体補修リフォームをして塗替えや
貼り替えをしたにも関わらず、
後々外壁が下地より剥落する
危険性がありますので注意が必要になります。
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