実際に地震が発生して建物が崩れる理由はたった3つだけ!

地震が起こると家はどうなるのでしょうか?
家の状態による違いはありますが、
どうなるのか詳しく説明します。

 

 

地震の大きさや震源地からの距離の違いや
建物の形状などの違いによっても
揺れ方は違ってきます。

 

建物には強い部分(壁が多い部分)と
弱い部分(壁が少ない部分)があり、
弱い部分が大きく揺れて、
状況によっては建物が崩れることもあります。

 

1995年1月17日午前5時46分に発生した
阪神淡路大震災の被害では
6,434名もの命が奪われ、その8割の約5,000人が、
建物が崩れて下敷きになり死亡しています。

 

つまり建物の倒壊による「人災」です。
その倒壊した建物は地震発生から
30秒以内に倒壊をしています。

 

 

その被害の特徴として大きく二つに分けると
・古い建物は建物全体が重く強度が不足し、
 1・2階ともに倒壊
・比較的新しい建物は1階だけが崩れて
 2階部分がそのまま1階に落ちる倒壊

 

これらの倒壊した建物の原因として考えられることは
・壁量の不足
・壁量のバランス
・強い壁の接合部が引き抜けた
・建物の劣化
以上の4つが、建物が倒壊してしまった原因です。

 

そして耐震補強工事では耐震調査の結果に基づき
上記の4つの改善をして建物が地震で
倒壊しないように補強をします。

 

地震の発生する時間にもよりますが、
自宅に居ることで命を奪われることが
無いように安心できる状態程度の
補強をした方が良いでしょう。

 

 

また、地震災害の現実を知ることで
その具体的な対策を
考えることが出来るでしょう。

 

このような現状を、
建築に携わる建築士として
もっと多くの方々に正しい情報を
お伝えしていきたいと思います。

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