鉄筋コンクリートのクラック修復でやってはダメな外装リフォームとは!
ビル・マンションなどの
鉄筋コンクリート構造建物に発生する
クラックの原因と外装リフォームについて詳しく説明します。
鉄筋コンクリート建物の改修リフォームの
計画や調査をしていると、同じ年代に
建てられた建物にも関わらず建物に
発生しているクラックの状態は
様々であるのがわかります。
クラックは大きく分けると
・ヘアークラック:0.2mm未満でコンクリートが
乾燥する段階で自然に発生するもの
・構造クラック:0.2mm以上で構造上
何らかの原因があり躯体に動きがある
という2つに分けることができます。
けれどもクラックの発生する原因は
これだけではありません。
とくに0.2mm以上の構造クラックは建物の
構造上の歪みや地震などによる
影響以外にも原因があります。
原因1
建物を建築する場合には「工期」という
期間が決められています。
工期は建物の構造規模によって適正な
期間を定めるのですが、様々な理由から
余裕のある工期より厳しい日程と
なっている場合が意外にも多いのです。
全体工期では躯体工事が完了してから
内装工事や外装工事など他のすべての
工事に進めることが出来るので、
工期を短縮する場合には
躯体工事を最短で計画することになります。
そこで重要なことが
コンクリートの強度です。
鉄筋コンクリート建物は型枠を現場で
組み立て、その内部に鉄筋を組立て、
最後にコンクリートを枠の中に流し込み
適正なコンクリート強度が確認出来てから、
型枠を解体して本来の
鉄筋コンクリート構造建物が出来上がります。
躯体工事の工期が短いと、作業効率を
優先する為に本来のコンクリートの
養生期間を取らずに型枠を解体したり、
早めに上階の躯体工事を開始し
初期コンクリート強度が出る前に
躯体に振動や荷重を与えてしまったり、
そのような建物躯体への衝撃により
早期クラックが発生する場合があります。
建物の改修リフォーム工事を計画する
場合には総合的に建物を診断し、
適正な躯体修復を同時にしてから
外装改修リフォームをすることが大切です。
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