鉄筋コンクリート建物のクラックの原因と外装リフォームでも直せない盲点とは!
鉄筋コンクリート構造建物に発生する
クラックの原因と躯体工事の養生期間との
その外装リフォームの注意点について詳しく説明します。
ビル・マンションなどの鉄筋コンクリート建物の
外壁に入るクラックには様々な原因があります。
また同じ年代に建てられた建物にも関わらず
建物の劣化状態に大きな差が
現われている場合があります。
劣化の症状の一つとして建物躯体に
発生するクラックがありますが、
そのクラックの原因は単に地震の影響や
建物の歪みではありません。
原因2
鉄筋コンクリート構造建物は
・鉄筋:引っ張り力に強い
・コンクリート:圧縮力に強い
この二つの特性により建物が
構造上維持されています。
ですが鉄筋コンクリート躯体は
現場施工で成型され造られます。
鉄筋はすでに引っ張り力が100%の状態で
現場にて組み立てられますが、
コンクリートは型枠に流し込む段階での
強度は0%で、時間の経過とともに
100%の強度に達するようになります。
その期間の基準は
建築基準法で定められています。
コンクリートの圧縮高度は
材齢という単位で日数を表現し
一般的な工事現場では
3日目 50%の強度:壁型枠の解体
8日目 70%の強度:スラブ支保工型枠の解体
28日目 100%の強度:梁支保工と型枠の解体
が得られるようにコンクリートが
配合されています。
工事現場では強度確認としてテストピース
という直径100mm×高さ200mmの
コンクリートサンプルを水中養生し、
その期日の圧縮試験を行って、
実際にその時点での強度が出ているかを
確認してから型枠の解体作業をします。
しかし実際の作業現場では
本来70%~100%の強度が得られてから
解体をする支保工が、
作業工程や効率を優先して仮掛け替えなどを
行うケースもあり、強度未達成状態での
作業によりクラックが発生することがあります。
建物の改修リフォーム工事をする場合には
その原因などを考慮して正しい
修復工事をすることをお勧めします。
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