タイル貼り建物の外装リフォームと45二丁タイルの目地割りのウラ話!
タイル貼り建物の外装メンテナンス方法に
ついて詳しく説明します。
外装タイルにも様々な種類があります。
外装メンテナンスリフォームをする場合は
併せてタイル外壁の浮きや割れの調査をして
異常があれば同時に補修工事を
する必要があります。
鉄筋コンクリート建物や鉄骨構造建物を
建てる手順としては、各階ごとの建物を
建て上げて建物構造躯体を造ります。
その為、建物には水平垂直方向に
様々な継ぎ目があります。
この打継ぎ目は構造的に分離されており
微妙な動きがあるので、
動きが出てもいいような
誘発目地シーリングを
設ける必要があります。
しかし近年多く使用されている
45二丁タイルと言われる
見地巾5mmのネット貼りタイルは
施工段階での目地幅調整が出来ません。
建物躯体を造る段階から使用されるタイル材料や
サイズが決められており事前に
目地割り付けをしてから詳細の建物寸法や
窓開口サイズなどを決定します。
でも実際には、躯体の打継目地や誘発目地上に
タイル表面と目地位置があっていない場合や
躯体の目地幅と同じタイル目地シール巾が
とれていないケースもあります。
躯体下地の動きによりタイルが浮いたり
割れたりしている場合が意外にも多いです。
もう一つ、近年多く使用されている
45二丁掛けタイルの厚みが5mmと薄く、
タイル表面に打たれているシーリングの
厚みも本来10mm程度は必要なところ
半分程度の厚みしか確保されていない事も
割れや劣化の原因と考えられます。
このような場合は躯体での捨てシールという
1次シールとタイル面に打つ2次シールが
必要になるのですが、
現状では1次シールの捨てシールが
打たれておらず5mm厚さしか確保できない
2次シールのみの施工を
している建物もあります。
当然その表面シーリングが劣化すれば
雨漏りの原因にもなりかねません。
建物を建ててから10~20年後に行う
タイル外壁を含む外装リフォームを行う際には、
新築時の施工ミスや施工不足箇所も併せて
手を入れて改修工事をすることで、
建物を長期的に守り長持ちを
させることが出来るでしょう。
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