耐震強度の違いは建てた年代により建物構造の違いともう一つの理由!
何故?建てた年代により
建物の造りが違うのか?
【簡単リフォーム】 Vol.24
木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の
構造に違いはありますが、
実は建てた年代の建築基準法により
定められている建物強度に違いがあります。
またその年代により、
同じ部材でもその強度や使い方にも
違いがあり、その違いにより
数年後のリフォームの方法が
多少違ってきますのでご注意ください。
ではそのちょっとした違いを
ご説明させて頂きます。
まず強度について
建物強度については建物の耐震強度と
言い換えても良いかもしれません。
日本は地震列島とも言われ、
全世界で起きているM6以上の地震の
約20%が日本列島近郊で起きております。
その為地震による建物に与える影響が
とても大きく、耐震に関する技術も
他の諸国に比べると進んでいるのでは
ないでしょうか。
年代による耐震基準の大きな違いとして、
昭和56年に基準が見直され、
それ以前が旧耐震、それ以降は新耐震
ということになります。
それ以降の建物の方が、
同じ年月を経過しているのであれば
状態が良く、当然建物を造る技術自体も
上がっており使用素材も良くなっております。
それ以前の建物になりますと、
昭和46年以前と以後に基準が変わり、
それ以前の建物は鉄筋の間隔がさらに広く、
地震やひび割れに対しての強度は
さらに劣ります。
このような年代による状況を踏まえた上で、
建物のメンテナンスをする必要があります。
それはどのようなことかと言いますと、
リフォームを行う際に以前に建てられた
建物だからといって、
これまでと同じ仕様に戻す
リフォーム工事をすることは無いという
ことです。
建物自体の強度以前に建物に関する
防水性能に関することもそうですが、
外装の仕上げ材料についても現在の
技術に適応した材料であったり納まりを
考える必要があります。
具体的な例として、
たとえば共用廊下の床仕上げなど、
建築当時はコンクリートモルタルの
素地仕上げで それなりに良かった
時代もあったかもしれませんが、
その後タイル貼りなどの意匠やデザイン性
耐久性を考慮した素材が使われるように
なります。
また
現在では
デザイン性と防水性と安全性
が優れている。
ノンスリップ型の シート貼りが主流となり、
施工性やコストと耐久性の両面が
考えられております。
では改修工事をする際はどのようなことに
注意をしたらよいでしょうか?
建物の基本的な強度は変える事は
できませんが、
建物が建てられた年代に応じて
あらわれる傷みの症状に合わせた
改修工事をすることと、
近年の優れた材料や工法で施工することで、
今までより耐久性が強く、
より住みやすい建物にすることができます。
鉄骨・鉄筋コンクリート構造の建物自体の
耐久年数は50~60年と言われておりますが、
その耐久年数を長くするのも短くするのも
定期的なメンテナンスの対応次第に
なりますのでご注意ください。
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