高齢者でも解る古い木造建物の減築リフォームする場合の意外な注意点とは!

建物の面積を減らすリフォームについて
詳しく説明します。

 

近年建物面積を減らす
「減築リフォーム」
依頼されるケースが増えています。

今回ご相談に来られた方はご夫婦と
祖母の3人家族。以前は3世代同居の
7人家族だった為、増築をして家を広げて
母屋と増築屋を繋げる形で建物が
建てられていました。

 

その後息子さん達も独立して家族構成が変わり
現在は3人で暮らしているので、
母屋の一棟を解体し建物を半分しての
リフォームを検討されていました。

 

減築リフォームをする場合には
様々なメリットデメリットがあります。

 

減築のメリットとして
・建物のリフォーム面積が少なくなるので
 費用の節約になる
・高齢者の介護が必要になった場合
 コンパクトに対応できる
・維持費が少なくて済む
・光熱費が節約できる
・使用しない建物や土地を有効利用できる

 

などがありますが、意外にも
減築リフォームのメリットを
見失いがちになります。

 

また減築のデメリットとして
・建物のバランスが悪くなる
・建物の耐震性が低くなる
・減築にコストが掛かる

などがあります。

 

その中でも特に注意が必要な部分が耐震性です。
本来建物はどんな建物でも地震の振れに対して
バランスよく設計され建築されています。

しかし耐震性に一番関係の深い壁量が
減築により少なくなり建物全体の
地震に対する剛心と重心のバランスが崩れると
地震に弱い建物になることもあります。

 

※剛心とは、建物の強さの中心
※重心とは、建物の重さの中心

 

剛心と重心の位置がズレると
地震の際にバランス良く建物が揺れず、
剛心を中心として重心に
振り子のような変形揺れが起こり、

場合によっては建物が変形したり
倒壊の危険性がありますので注意が必要です。

減築リフォームをする際は必ず建築士などの
専門家に依頼することをお勧めします。

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