外装リフォームを設計をする立場から考えると外壁塗装の品質と改修方法とは? 豊島区・板橋区・文京区・北区・新宿区の外壁塗装や陸屋根防水リフォーム工事
外装リフォーム工事を考える場合には、
建物はすでに完成していることに対する
維持リフォームです。
建物がどのように造られ施工されたのか、
どのような経過を経て現在の状態になったのかを
考える外装リフォーム会社は少ないと思います。
私が建築士の立場で多くの建物を見ると
「どのように造られたか」と
「外装リフォーム工事」
の関係はとても大切なことです。
多くの皆様に自宅の建物の事をお聞きしても、
自分の家にも関わらず、
知らないことが多いのも現実です。
設計図面を持っていない方もいますが、
ほとんどの方は大切に保管されており、
その図面には建物に関する情報が
しっかりと書かれています。
建物を造る時点で必ず守らなければ
いけないのが「建築基準法」になります。
建築基準法は建物を造る上での「最低限の基準」です。
つまり設計図面は建物を造る為に諸官庁に
申請する最低限の基準に沿ったものになり、
ここから設計者や工事店が工事仕様や素材を選択し、
実際の建物が造られています。
お客様が保管されている図面も諸官庁への
提出用の最低基準に沿ったものしか資料として
いない場合と詳細まで記録されている場合があります。
・外壁の厚みや素材
・建物全体の防水機能
・梁や柱の構造体の部材の大きさや接合工法
・使用部材の耐久年数
・バルコニーの防水工法
・サッシの種類による防水性能の違い
・屋根の素材と屋根勾配の関係
・窓周りに入りやすいクラックに対する予防対策
・下地の継ぎ目処理方法
などなど他にも多くあります。
外装リフォームをする際にはあまり
関係の無いようにも思えますが建物は
意外と複雑に造られています。
現在の建物になんら状態の変化が無く、
気にせずに外装リフォームをしても
問題のない建物もあります。
ですが多くの場合は経年による劣化や
痛みの症状があらわれている場合がほとんどで、
その原因や改修工法を間違えてしまうと、
せっかくの外装リフォームが長持ちしないだけではなく、
建物そのものの寿命に影響を与えてしまいます。
近年の建物は建築技術も向上し材料や
施工の質も良くなっております。
一方で現在メンテナンスを必要としている
10年~20年前に建てられた建物でも、
日本の伝統在来工法で建てられとても
品質が安定している建物もあります。
建売住宅など価格重視で建てられた
建物の多くはコストが考慮され、
現在の建物と比較すると粗悪な建材類が
使用されている建物もあるので
外装リフォームをする際に合わせて点検や
修復処理をする必要があります。
外装リフォームの工法や塗料の種類は多くあります。
良い材質の塗料を使えばそれだけ長持ちし
建物を長期に守ることが出来ます。
ですが実際に多くの建物を見ていると、
なんでこの建物にこの塗料を塗ったのだろうか?
と疑問に思うことがあります。
お客様は塗装工事店さんにお任せしたのでと
何ら疑問を持っておりません。
注文者であるお客様は工事のプロではないため
工事会社に任せてしまうので、詳細な塗料の
性能や特性についてはわかりにくいはずです。
そこで建築士として外装リフォームを考える場合は、
最大限建物の状態をしっかりと見て、
表面だけの判断ではなく、
建物構造や元の施工の状態から外装リフォームを
考えるべきだと思っています。
外装リフォームを検討される場合は多少でも
このようなことを考えて工事を進めることが大切です。
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