外壁改修でエポキシ樹脂注入をする鉄筋コンクリートと鉄骨建物の違いとは!
エポキシ樹脂注入の注意点
外壁へのエポキシ樹脂注入をする場合の
注意点について詳しく解説します。
鉄筋コンクリート建物などで外壁のモルタルや
タイルの浮きやコンクリート躯体のクラックなどの
接着工事を目的としてエポキシ樹脂注入が行われます。
エポキシ樹脂の種類
エポキシ樹脂の種類は大きく分類すると
・粘性のゆるい低圧エポキシ樹脂注入
・粘性のかたいアンカーピン固定併用エポキシ樹脂注入
の2通りがあります。
この2つは目的と用途が違い建物躯体や
外壁の状態に合わせて工法を選択する必要があります。
今回はアンカーピン固定併用
エポキシ樹脂注入工法について説明します。
アンカーピン固定併用
このアンカーピン固定併用エポキシ樹脂注入工法は
おもに外壁のモルタルやタイルに浮きが
発生している場合の剥落防止の接着工事
として行われています。
浮きや剥離の程度にもよりますが、浮いている部分に
対し、他の接着している箇所の縁切りをして
斫り取って塗り替えや貼り替えをする場合と、
このような接着工事を行う場合の2通りがあります。
その違いは浮きや剥離の程度によって判断をします。
もし爆裂状態にまで悪化していれば斫り取って
復旧する補修方法になります。
施工手順
アンカーピン固定併用エポキシ樹脂注入工法の
施工手順としては
・打診調査
浮きの状態をテストハンマーで
打音確認をしながら調査を行います
・マーキング
浮きの範囲や状況に合わせてアンカーピンの
本数と位置をマーキングします
一般的には16本/㎡程度で、梁下端や
まぐさ部は5割増し程度とします。
・穴あけ
コンクリート用振動ドリルでアンカーピンに
合わせた穴を開けます。
深さとしてはコンクリート躯体に30mm程度の
深さになるように仕上げ厚みを逆算して穴あけを行います。
・注入
穴明け後、切り粉をブロアやブラシを使って
清掃後に適量のエポキシ樹脂を穴の一番奥より
注入を行い完全充填します。
・ステンレスピン挿入
ステンレス製の全ネジピンを仕上げ壁面より
5mm程度入った部分まで挿入する。
このように、外装リフォームの浮き部の
アンカーピン固定併用エポキシ樹脂注入工法を
行う際は正しい手順で進めることが大切です。
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