鉄骨ALC(旭化成へーベル)建物のシーリング目地の弱点とは!
鉄骨ALC建物の外壁塗装リフォームを行う際に
打ち変えるシーリング目地材について詳しく解説します。
ALC建材メーカーでは継ぎ目のシーリング材に
ついては低モジュラスタイムの
シーリング材料を使うように推奨しております。
低モジュラスタイプのシーリング材用とは
引っ張り力が0.2~0.3N/m㎡未満の
性能のシーリング材料で、目地材が経年劣化した際に
接着ALC面強さよりモジュラス力が弱いもので、
かつ接着強さよりもモジュラス力が弱いもの
ということになります。
モジュラス力 < 接着ALC面強さ
モジュラス力 < 接着強さ
ということになります。
これはシーリング材料が劣化した際に
ALC接着表面が割れないための対策になります。
ですが実際には、低モジュラス性のシーリング材料は
耐久性も弱い傾向にあるので、シーリング材の
劣化する年数を考えるとJIS規格の耐久性区分の
8020程度以上のシーリング材を
使用することをお勧めします。
JIS規格の耐久区分は 7020 → 8020 → 9030 の順で
耐久性が高いものになります。
この数値は「8020」であれば80℃の
加熱温度の時に変形率が20%という意味です。
つまり手前の70・80・90の数値が高いほど
耐久性が強いシーリング材になります。
モジュラス力 = 引っ張り強度
で0.2~0.3N/m㎡未満のものが適していますが、
耐久強度が強いシーリング材はモジュラす力も
高くなる傾向になるので、ALC建物の
目地シーリング材料は
低モジュラスかつ耐久性の強いシーリング材と
使うことをお勧めします。
詳しくは各シーリングメーカーがALC建材と
接着テスト等を行い、販売しているシーリング材との
接着相性をカタログで公表していますので、
適した材質のシーリングを使用するとよいでしょう。
また鉄骨ALC建物は木造建物と違い
屋根ひさしがないので、外壁や窓回りに
直接雨水が吹き付け流れるため外壁目地の
防水性能が低下すると雨漏りの原因となります。
外装リフォームは定期点検を行い
適正な時期に行うことが大切です。
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