外壁の浮き剥離にステンレスピン併用エポキシ樹脂注入工法の注意点!
外壁へのエポキシ樹脂注入をする場合の
注意点について詳しく解説します。
鉄筋コンクリート建物の外装リフォームで、
浮きや剥離が発生している場合に行う
アンカーピン固定併用エポキシ樹脂注入工法に
ついては以前解説をした通りです。
今回は、外装仕上げ面の浮きの範囲が
広い場合の注意点について説明します。
外壁仕上げ面の材質に浮きや剥離が
発生している場合には必ず何らかの原因があります。
その原因の違いによって、処理の方法も変わってきます。
一般的に非破壊で行う目視や打診調査の
表面的に行う調査ではその原因を見抜くことは
とても難しく、場合によっては赤外線カメラなどの
特殊な機器を使って調査を行うこともあります。
ですがわかることは現在状況のみで、その原因に
ついては建物の状態を見る以外に方法はありません。
原因を考える前提としてその原因が
・施工ミス
・経年劣化
・材質の不良
以上のどれになるのかを判断する必要があります。
施工ミスか経年劣化かの違いは、その状態が
発生した時期で違いを判断しますが、
いつ頃からその状態になったのか気づけていないケースが
大変多く、そのため現場での状況判断を
する場合がほとんどです。
また浮きの範囲が極端に広い場合には、雨水が
入り込んでいることが原因となっていることも
ありますので、他の外部からの水の侵入が
無いかの調査を行う必要があります。
鉄筋コンクリートの外壁は、新築時の
コンクリート躯体工事で本来であれば垂直水平に
決められた寸法サイズで造られるべきですが、
実際の工事現場では、躯体修正の目的で壁を部分的に斫ったり、
着けおくりモルタルを塗ったりして外壁表面の
凹凸を平らに整える作業を行ってから、
仕上げ材のタイル貼りをすることがほとんどです。
実際に外壁の浮き調査を行うと、広い範囲で
浮きが発生している場合はこのようなケースが多く、
その原因は新築施工時の洗浄不良や
接着材の効果不良が原因です。
浮きや剥離が発生している外装リフォームを
行う際には、建物の知識が豊富な建築士などに
相談して原因調査を行ってから改修工事を
することをお勧めします。
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